観劇やコンサートは、出演者や演奏家と、我々聴衆が、演劇・音楽のために集って、お互いに一体となって、心ゆくまでそのひとときを楽しむショーです。

 その素晴らしいショーをもたらすのは会場の設備の善し悪しだけではありません。ショーの主役はあくまでも出演者と皆さんです。

 出演者がすばらしいパフォーマンスをすれば、聴衆は盛り上がりますし、聴衆の態度や反応がよければ、出演者はさらに気持ちを込めてすばらしい演技や音楽を紡ぎ出すものです。素晴らしいショーはン、一人一人の心がけによって生まれるものなのです。

 そんな充実した時間を、皆さん全員が味わうために、鑑賞時のあるべき態度、マナーが求められています!

ここでは、大事なマナーをご紹介します。

1.遅刻は厳禁なので注意しましょう!

スポーツや映画などでは、ちょっとくらいいでしょう?お金払っているし...となってしまいますが、観劇においては厳禁です!!

いざ劇場に行ってみると、いずれの席も前に人が通れるスペースはほとんどなし。遅れてくると、その席までの人たちは、一度立ち上がるなどして、観劇を中断しなければなりません。少なくとも、トイレも済ませて開演する5分前ぐらいには着席しておくのが基本です。

2.着席したら姿勢正しく

劇場は設計する時に、どの場所からも舞台が見えるよう席が設置されてします。背もたれに背中を付けて座ると舞台が見えるようになっています。

ところが、前の人が少しでも身を乗り出すと、後ろの人が見えづらくなるのです。特に2階席や3階席などは傾斜がきつくなるため、より見づらくなる傾向が強いようです。

3.髪型でも見づらくなる場合がある

ここまで干渉されるのはどうかと思いますが、あまりに髪を「盛った」場合に、後ろの人に影響を与えることがあります。初めて観劇をする場合には、少し落ち着き目の髪型にして見ましょう。

一度観劇して、状況が分かれば、2回目以降の参考になるでしょう。

4.雑音に注意しましょう!

 観劇時には、全員がショーに集中しています。そのために、全員が鑑賞時には「聴くこと」が求められます。観衆の注目は出演者に伝わり、出演者は「聴いてくれている」環境が、より素晴らしいパフォーマンスを生むのです。雑音をたてないように注意しましょう

 そのためには、携帯電話の電源、時計のアラーム音を切ておくことや、隣と話をしないなど、常識的な部分で注意が必要です。
 咳払いやくしゃみなど生理現象として出てしまうものは仕方ありませんが、ハンカチ等をあてがうことで音量はかなり軽減されます。また、周囲に対する気遣いも、与えられると思います。
 ただし、程度がひどい場合は、すみやかに場外へ出るのも、選択肢の一つです。

5.録音・撮影は禁止です。
 撮影時のシャッター音やフラッシュは演奏や鑑賞の大きな妨げになるばかりでなく、演奏を無断で記録(録音・撮影等)することは、著作権、肖像権の侵害にあたり、主催者が許可している場合を除いて禁止です。

6.場内での飲食も禁止です。
 これも常識になりますが、飲食の際の物音やニオイも、鑑賞の妨げになるので、許可された場合を除き、禁止です。